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March 07, 2005

操作・機能は分化の方向へ

久しぶりのエントリーが またもや直感的で
どう突っ込んでいいか わからない内容であるのは申し訳ないんだが、
朝方 しょうもない夢で目が覚めて 直後に頭の中で整理されたネタ.


近頃いろいろ 機能・操作が複合化されるものが増えている.
情報家電なんて ちょっと検索するだけでその動きが、紹介されているが
「ホームパネル」とかって いろんなネットワーク化された家電を
その一つのパネルで操作、情報収集ができるというもんらしい.

人間の価値観が、パーソナルコンピューターというものの出現と一般化によって
すこしバイアスをかけられてしまった気がする.

確かに、今のパソコンは
従来の機器にあった、ワープロ機能もあれば、ビデオ、オーディオ機能、
ゲームのできるわ、会話もできるわ、本・ニュースも読めるわ、
そりゃーもう これ一つでどんどんと可能性の広がる世界になってしまった.
その価値観のまま、ケータイについても
ケータイの機能は増える一方である.

しかし、もちろんこれで使いやすい と思う人も居るし、
実際使いこなしている人間は増えつつあるわけだが、
やっぱり
「モノ」
は、単機能商品ありき であり、それを使いこなすヘビーユーザーであり
更なる要求者が複合機能・複合操作性を求める流れが通常であろう.


いや、はっきり言ってみれば、
ここ数日 実家に帰って、母親に Amazonの使い方を教えていても
本当に思うのは、
これじゃぁ 爆発的にネットの恩恵を受ける層が広がらないな
ということ.いや、実際増えてるんでしょうよ.
慣れちゃえばいいんですけど、
慣れるまでの教育・訓練の ハードルが高すぎますな.

SONYのAirBoard(今はLocationFreeって名前になってますな)は
ちょっと近い気もするんだけれど、あれはテレビ映像持ち歩きの方がメイン機能になってるので
ちょっと違うし、まだ機能が多すぎますよな.
それこそ ブラウジング機能だけにして あとは印刷ができて、
ペンタッチ入力ができりゃ、素人はそれで十分まず楽しめるでしょ.
もう一つ要求すれば、ブラウザ表示画面以外の小窓か何かに
検索窓を常時表示させられることができれば、相当バリアフリーだわな.

要は、もっと単機能商品が必要だってことを言いたいんだけどさ.


例えば、私は今 自然に結構面白い状態ができていて
所謂「デジカメ機能」を持った商品として
・デジカメ
・ケータイ
・クリエ
の3種類を持っていて、その利用するタイミングがそれぞれ違っている.

「デジカメ」は完全に 観光お出かけ・記念撮影や オークション用の写真撮り、
もしくは人に送る写真、後で加工に使う素材を撮影する時だけしか使わない.
400万画素もあって、高かったし、軽いし、使いやすいんだけど.

「ケータイ」は、実際ほとんど 機能していない.遊び用.
昔のプリクラ感覚が一番近いかもしれない.
(実際 自分が高校生の時はプリクラをそんな取ってたかと言われると・・・汗)

「クリエ」の、カメラは メモ用、覚書用といった役割が強い.
欲しいな と思った本の表紙(タイトル)を撮っておいたり、
気にいったレストランや、手書きのメモで書いてたら物凄い面白い発想が生まれた時とか、
地図や時刻表なんかも 撮影してそのままスケジュールと関連付けて保存したりする.

というか元々スケジュール帳は肌身離せない性格だったのだが、
今のTH-55は最高に使い勝手もよく機能していると思う.ちなみにこれまで
電子手帳時代に3台、Visor1台、Clie2台を渡り歩いてきたが、
理想的なClieはTH-55が初めて.(その分 撤退発表は残念だけど.)
何しろ、セミナーのスケジュール入力時に、会場の地図も一緒に張りこめるのが
なんとも良い.

また話がずれたけれど、SONYのCLIE事業撤退ネタに絡めて話をしても、
どうも一般的に小型軽量PCとか携帯ゲーム機(くるかな?)とか携帯電話とか、
いわゆるPDAじゃなくて
既存の「PC」を より小さく、より身近な存在に近づけることで、
スケジュール管理をもPCベースで行えるようにしているような気がしたり、
既存の「携帯・ゲーム機器」に、機能を増加させることによって
スケジュール帳としての機能も付加させようとしているかもしれないが、
結構それは 使いこなせる人が限られるのではないか、と思うわけだ.


なんだかんだ言って、人間は 機能やインターフェースのモジュール化によって
認識しやすくしたり、使う頻度を タイミングごとに限定したりしているものだ.

(もちろん全部一緒になった方が便利じゃん って人は居る.
 けれどそれは 高い要求 であるだろう ということは前述の通り.)

実際に、やっぱり便利な住居と言うのはキッチンと寝室が分かれているし、
家計簿とスケジュール帳は 同じ冊子になっているものを持ち歩いたりしない.
テレビはテレビ、ビデオデッキはビデオデッキで売った方が
テレビデオより好まれるのにも、壊れた時の対処以外に意味はあるだろう.


人間には 認知し、すみ分けやすい範囲と言うものが存在するはずで、
そのカテゴリーを見つけておく(判断できる)ことが、これからの本当の便利さを考える上での
大きな鍵になるのは間違いない.

投稿者 Rie KAWANO : 10:03 AM | コメント (0) | トラックバック (0)
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