marimo さん、コメントありがとうございます.
リプライが遅くなってしまって、申し訳ないです.
> 今後は病院も(国からの価格の統制を受けながらも)
> 営利組織として進んでいくだろう
> 進まざるを得ないだろう
> という印象を持っているmarimoからの意見でした。
確かに、「病院」強いて言えば「医療界」という領域を切り取って見れば
marimoさんのおっしゃるようなことが
一般的に言われるようになっていることは 確かだと思います.
ただし、今回の私のエントリーは
病院に特化した話というよりも、
もっと広い概念で 人間の生活・社会の仕組みの回り方や流れを領域として
「非営利」ってなんだ?ってところから発生した話ですので
ちょっと 収束すべき論点が違ってくるのかな と捉えています.
>>だけど、病院は患者を治し続けるのだ.
>>治し続けなければいけないのだ.
>>しかしながら、病院が無くなることが「いい状態」とも言えない、
>>それが完璧なモデルの非営利行動だと 感じている.
ここをもうちょっと噛み砕いて言えば、
■病院を「風邪薬屋」にしてみると
風邪薬屋は 風邪薬を売らなきゃいけないわけで、
売るためには 風邪をひいている人が居て欲しいわけです.
でも、効能が高い風邪薬を売ると、すぐに治って
また風邪をひいている「顧客」が居なくなるわけですよね.
・・・じゃぁ、そうやって治療して 風邪が撲滅すればOKなのか?
と言ったら、そうじゃなくて、
1)「風邪薬屋」はなくなるべきではない
のです.撲滅したとしても、いつまたどこかで新しい風邪が
発生するかわからないし、撲滅したように見えて
潜伏しているだけの可能性もあり、
解決したからと言って、無くす(保険を外す)と言うのは
リスクの上でも 正しい選択肢とは言えないから.
・・・もう一方の 行き着く極としては、(営利企業の場合 極端に言えば)
2)顧客を増やしたくなる(薬をもっと売りたい)
その時は、治りにくい薬を売ったほうがいい わけです.
ずっと薬を使うべき人間が存在し続けますからね.
(競合が居て、もっといい薬を提供しだしたら、とか
顧客が薬を買うのをやめて自然治癒に頼ったら、とか
サプリメント屋に変えようじゃないか、とか
そういう別のルートを無視して 単純化した場合の話です.)
・・・でもまぁ、そんなこと(生かさず殺さず)できないでしょ.
だから、儲からなくしてるのを解ってても、患者を治し続けなければならない、
それが「非営利」だと思うわけです.
ですから、
> これからは経営的に成功している病院でないと
> 生き残れない印象を持っていますがいかがでしょうか。
経営的に成功している、と言っても 営利と肩を並べる「経営的成功」というのは
病院の場合ありえないわけであって、
marimoさんの仰る「経営的成功」も
「医療界における経営的成功」をしている病院 とか
「非営利モデルでの経営的成功」と 分けて考えれば その通りだと考えています.
どうでしょうかね?
その意味で 「長く居ると損する仕組み」 は
国家の設計した ものすごい上手い規定 なんだなぁと
感じずに居られないわけです.
なんだか夜中であんまり頭が回ってなくて、
いいコメントになってませんが、、、ごめんなさい.
ありがとうございます.