今回の話は、以前に書いた仕事の棲み分けの話に近いが、
仕事の棲み分けは 能力の得意・不得意でわけられている
というような、単純な話ではなく、
仕事の棲み分けによって、自分の仕事が全てを握っているかのような錯覚と、
それに付随する「全能的思考」「他を無能なものとしてしまう」心理
についての話.
まず、前提条件として、
なぜ仕事の住み分けと言うものが派生してくるのか.
仕事が大きくなってくると、個々人の適正に合った仕事をすることで
効率を高められるからだろう.
だからこそ、個人事業ではなく、会社が存在し、
一社の中では、多数の個人が別の仕事を遂行し、
社会では、多数の企業が存在を共にできるのだろう.
ただし、どの集合体においても、
「目立つ」働き というものが存在するものである.
特にその時代に注目されている(流行の)業種や
うまく行っている部門や、
もともと 中枢イメージのある部門を想像して欲しい.
人間、権限が広く、大きくなってくると、
自信を持ち、モチベーションが上がる.
実際、肩書きや行動範囲、信頼のされ方も向上するだろう.
ただ、もともと権限が最大幅あった状態の人間
(中小企業で1代目の社長とかね)からすれば、
権限はどんどん譲り渡していくものであるため、
この心理にはほとんどならない.
じゃぁ、最初に会社を持ったときはどうか
といっても、多分必死さのほうが先に感じるものなので
やっぱり権限が増えることでの モチベーション向上は
皆無だろう.
どちらかと言うと、うまく会社が運び出したときに初めて
権限に対して「充実感」を感じるくらいではなかろうか.
本来、モチベーション向上に一役買うはずの
「権限の拡大」というオプションが、
結果的に 盲目にさせてしまう という功罪.
これは、私だけが体験するものではなく、冷静に見回してみると、
知り合いの 小規模企業・ベンチャー企業・学生起業家では
何度か目にしている状況とも言える.
早い昇進、階層化の少なさ、柔軟な対応 故に付きまとう
特徴的なものかもしれない.
投稿者 Rie KAWANO : 01:37 PM
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